第6回 珍鳥ミヤコドリ

ミヤコドリ
平成27年9月、鴎島南側に渡る階段の途中で、西側の岩の上にウミネコに並んで、濃い茶色と白とやたらオレンジ色のくちばしの目立つ大きな野鳥を発見しました。最初は、アカガシラサギかな?と思いつつ、双眼鏡を目に当てると「おお、ついに求めていたものがやっと」紛れもない珍鳥ミヤコドリでした。
正直、ウミネコとそう大きさは変わらないので、案外でかいなと思ったのが印象でした。その後、カラスに追われるように別の岩場へ移動し、潮だまりで何かをついばみ始めました。よく見ると、海の中に顔を完全に突っ込み、何か貝のようなものを引き上げ、食べていました。その後、2~3日滞在し、いなくなったかと思ったら、初目撃から1週間後に開陽丸側の海上ででハヤブサに襲われているところを目撃しました。ハヤブサにとっては手頃な大きさであったのでしょう。途中、追われながら、何度も水に潜り難を逃れていました。そのうち、ハヤブサもあきらめ、ミヤコドリも沖の方へ去って行きました。これが唯一、観察記録の中で新聞記事にしてもらった野鳥でした。
最初に珍鳥をたくさん探すとしていましたが、結局3年間でこれが最初で最後でした。
狙っていたのは、ヤツガシラや大型ツグミ類、ムシクイ類などでしたが、ちょうどハヤブサが餌として喜ぶサイズのものが多く、それが原因かもしれません。よく見慣れない風切り羽が落ちていましたが、調べたらオオコノハズクのものだったり、わからないものがたくさんありました。
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