舞茸(厚沢部町)

舞茸(厚沢部町)

ezo-maitake-3.jpgたくさんの人の思いを乗せた舞茸(画像はYouTubeにリンクしています)

舞茸の生産者 (有)渋田産業 渋田 博文 さん

「えぞまいたけ」とはどんなきのこ?

私たちは、綺麗な空気と水、大自然に囲まれた厚沢部町で、ブランド舞茸「えぞまいたけ」を栽培しています。芳醇な風味とシャキシャキした食感は舞茸の中でもトップクラス、特に「旨味成分」は一般的なシイタケよりも多いとされています。栽培が非常に難しく収穫量も不安定になりがちですが、他の舞茸と比べても抜群に美味しいのでぜひ食べ比べしていただければと思います。

北海道であることへのこだわり

北海道産の白樺のおがくずにこだわり、独自配合で菌床から生産しています。実は白樺の白い表皮はきのことの相性があまり良くないので、その皮を剥いて中の芯棒だけを砕いたおが粉を使用しています。そのおがくずに、北海道産の小麦ふすま、国産大豆粕のみを使用、あとは水分を調整し菌床から製造しています。輸入原料は使わずできる限り北海道産の原料を使い、オール北海道産を目指しています。菌床の素材だけではなく、自然光にこだわり、より天然に近づけた環境での栽培に力を入れています。そうすることで舞茸の色素は薄くなりますが、それが北海道の自然界にある天然舞茸本来の姿であると考えています。舞茸は紫外線(ブラックライト)照明の光を24時間当てると黒くなりますが、自然界には朝と夜があるので、自然光を取り入れ、そのサイクルで育てることにより自然に近い環境で育てています。

ヒトの都合ではなくキノコの都合でうごく

舞茸がすくすくと育っている光景を見ると、なんとも言えない愛おしさを感じます。それぞれ個性があり、成長の遅い舞茸、早い舞茸、色素が他とは異なるもの、育成不良でダメかなと見ていても最終的には大きく立派な舞茸になるもの、舞茸一つひとつの成長を見るのがとても楽しいです。舞茸も生き物なので育てるのが非常に難しいです。いつもと同じように仕事をしていても、ちょっとした気の緩みで温度変化や湿度変化が起こってしまうと急に悪くなってしまうこともあります。先代の父から「俺達は生き物を扱っている。ヒトの都合ではなくキノコの都合で動け」とよく言われました。 今ではその意味も理解し日々の業務に励んでいます。育成環境を十分に整えていても、休みの日にはどうしても舞茸が気になってしまい工場に足を運んでしまうことも多々あります。

消費者に感じてもらいたいこと

「えぞまいたけ」はスタッフをはじめ、山に入って白樺の木を伐採する人、そのおがくずをトラックで運ぶ人、舞茸の種菌を培養する人、菌を研究する人、宣伝する人、育てる人、パック詰めする人、荷造りする人、お店の店員さん、などなど・・・色々な人たちの手を伝いながら、たくさんの人の思いも乗せてこの厚沢部からお届けしています。この美味しい舞茸と一緒に、たくさんの思いも味わってもらえれば幸せです。そして「えぞまいたけ」を通して健康的で美味しい食生活を送ってほしいです。

 

 

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