渡島・檜山有機農業等に係る意見交換会

渡島・檜山地域有機農業等に係る意見交換会を開催しました!

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  • 日時:平成21年3月10日(木)
  • 場所:せたな町(せたな町民ふれあいプラザ)
  • 主催:渡島・檜山支庁農務課、渡島・檜山農業改良普及センター(関係支所含む)、道南農業試験場

 北海道では、平成20年3月に、「北海道有機農業推進計画」を策定し、平成20年度から、より具体的な取組を進めています。
  
 ここ、道南の渡島・檜山地域にも有機農業が実践されており、今年度、普及センター、試験場、支庁で、有機農業者の個別訪問などの実態調査を行った結果、平成21年2月末現在で、20戸を把握しています。
  
 有機農業者の皆さんは、それぞれこだわりをもった農法・経営が展開されていますが、今後、さらなる発展的な取組の下、有機農業の取り組みをより消費者の皆さんに知ってもらい、満足していただける農畜産物の供給を図るため、渡島・檜山地域の有機農業者が一同に会する意見交換会を開催しました。

 意見交換会の目的は、

  1. 有機農業に関する各種情報の提供
  2. 有機農業者相互の取組や考え方を理解する
  3. 今後の渡島・檜山地域の有機農業のあり方や可能性について検討する

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 3月に入り、農作業がすでに始まる中、どれだけの有機農業者の皆さんが参加してくれるのか不安はありましたが、20戸のうち、13戸(14名)の参加をいただきました。
  
 まず、北海道からの情報提供として、道の進める有機農業の推進方法・推進計画等について、道南農業試験場から有機農業関連技術、農業改良普及センターから今年度の有機農業に関する普及活動について、説明を行いました。

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 次に、意見交換では、参加者同士がお互いを良く理解するため、それぞれの経営概況・経営理念・農法・販路などについて最初に自己紹介をしていただきました。
  
 “有機農業”と一口に言っても、品目を絞っている人、多品目を少量ずつ作っている人、面積の大きい人・小さい人、直売・宅配・大手量販店など販売方法も多様です。また、JGAP認証を取得している、グループで協力している、田んぼのオーナー制を行っているなど特徴をもった取り組みもあり、消費者の皆さんがより満足できる「安全・安心」なものを作りたい、という意識は共通しています。

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 自己紹介も終わり、場もほぐれてきたところで、具体的な意見交換へ。自己紹介の発言内容を含めてまとめると、次のような意見がありました。

  •  消費者に有機農業を理解してもらうことが大切。実際に「安全・安心」というものがどれだけ理解されているのか。理解が深まれば自然に売り上げも良くなり、経営も安定する。ある程度在庫を抱えてしまうのが実情。
  •  消費者と会話する機会がもっと欲しい。生産と消費が一体化しなければならない。なぜ有機農業に取組むのか。価格と労力をお互い理解しあえる場を望む。
  •  特定取引先からの要望に応じて生産している。このため、多少在庫が発生しても面倒をみてくれる。
  •  生産サイドと消費サイドの差を埋めていくことが必要。農作業体験のような希望があれば受け入れる。
  •  有機農業団体の世話人をしている。今後、勉強会や研修会のようなものを行う予定。是非入会を。また、こういう集まりと連携してやっていきたい。今後の取組のひとつに新規参入者への支援というものがある。販路をそれぞれ持っているので今後その共有なども考えられる。
  •  経営が成り立っている人、成り立っていない人がいる。
  •  有機農業者で「認定農業者」となっている人もいる。“有機農業者だから”使えないという制度は無い。
  •  有機農業者がお互いに協力していくことも必要ではあるが、基本は個々の頑張りであることを忘れてはいけない。
  •  一番の根底は「命」の視点。有機農業に取組む重要な点を消費者を含めて共通認識することが大切。
     生産者も消費者も皆が興味を持てる著名人を講師に呼んだセミナーを希望する。
  •  先駆的農業者の視察が良い。有機農業だから一般のものより小ぶりで仕方ないと考える人は勉強をし直す必要がある。安全・安心は当たり前で、味が良い物を作らなければ。やはり基本は土づくり。土壌の栄養価・バランスが大事。技術を勉強するような場があると良い。

 など、想像以上に活発な意見が出ました。やはり消費者の方々と「安全・安心」、「有機農業」に対する認識を共有することが大切という意見が多く出されました。 また、話の端々に、「土づくり」で、病気を減らし、収量も減らさず良いものを作ることにつながると、「土づくり」の大切さがあげられていました。

 意見交換の最後に、このような集まりを今後も継続し、今日出た意見を翌年度に向けて何らかの形で実現していくことを、参加者で確認し、閉会となりました。

 この度、お互いの顔の見える場で、認識を共有し、「次に具体的につなげていこう」という集まりになったという意味で、大変有意義なものとなりました。

 今後は、今回出された貴重な意見を整理し、渡島・檜山地域の有機農業者の皆さんと共に、次年度に向けた取組を進めて行きたいと考えています。

 

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