檜山管内では43名の農業士が地域の様々な場面で活躍しています。
今回は、せたな町の本井貴志農業士の活動をご紹介します。
本井農業士はせたな町で水稲の有機栽培を行っています。
今回は本井農業士が、(1)小学生を対象に有機栽培でのお米作り体験を実施したこと、(2)せたな町立北檜山中学校の2年生に有機農業に関する授業を実施したことの2点について紹介します。
(1)有機栽培でお米作り体験
化学肥料を使わない「有機栽培」でのお米作り体験は、田植え体験、除草・生き物観察、稲刈り体験の年3回のプログラムにて実施されました。
有機栽培でお米を作る中で一番大変なことは、除草です。化学的に合成された農薬を使用しないため、たくさんの雑草が生えます。そのため実際に雑草を手で刈り取り、有機栽培でお米を作る難しさを体験して学びました。
体験中は有機水田特有の珍しい生き物や植物を発見することができました。
田植えの様子
生き物観察の様子①
生き物観察の様子②
(2)有機農業に関する授業を実施
12月8日は有機農業の日です。翌日にせたな町の全6カ所の小中学校に有機農産物を活用した給食が提供され、そのうち3カ所の中学校で有機農業に関する授業が実施されました。
本井農業士は、せたな町立北檜山中学校の2年生を担当し、授業を実施しました。
授業では有機で栽培するお米について、浸種から収穫・調整までの1年間の作業工程について紹介があり、その後精米作業を実演しました。
精米で糠を食べてみた生徒からは「甘くて美味しい!」といった感想も聞こえ、授業の最後には「有機農業は環境に優しいと言われているが、どこが優しいのか授業を受けて理解できた!」といった感想がありました。
また、当日は本井農業士が有機栽培したお米「ゆめぴりか」がせたな町内の全小中学校の給食で提供されました。
精米の様子(左:本井農業士)