8月8日に、今金町金原・鈴金地区で夏期研修会を開催し、重点地区で取り組んでいる試験の経過を確認しました。農業者5名、JA今金町2名、今金町役場7名、普及センター7名が出席しました。
夏期研修会では「『えみまる』における乾田直播早期追肥試験」、「業務用米新品種『そらきらり』の追肥試験」、「大豆品種比較展示ほ」についてほ場を巡回し、普及センターから試験経過について情報提供を行いました。
乾田直播の早期追肥を実施した農業者からは、「小麦の止葉期追肥と同じタイミングで追肥を行うことができ、手間が省けた点が良かった」との声がありました。また大豆のほ場では「品種差がはっきり出ているので、結果が楽しみ」との声がありました。
その後、普及センターから農業における環境負荷低減の基本的な取り組み内容に関する「みどりチェック※」と「熱中症対策」について紹介し、農業者や関係機関に呼びかけました。
11月には外部講師をお招きし、農業経営に関する勉強会の実施を計画しています。地域営農維持に向けて前向きな検討ができればと考えています。
※「みどりチェック」について
農林水産業は環境の影響を受けやすいことに加え、農林水産業自体が環境に負荷を与えている側面もあります。そのため、日頃の活動の中で新たな環境への負荷が生じないように、確認するためのチェックシートが「みどりチェック」です。
環境負荷低減に向け、以下①~⑦の基本的な取り組みを実践することが重要です。
①適正な施肥、②適正な防除、③エネルギーの節減、④悪臭・害虫の発生防止、⑤廃棄物の発生抑制・環境利用・適正処分、⑥生物多様性への悪影響の防止、⑦環境関係法令の遵守。
乾田直播ほ場の説明を行う開田普及職員
品種比較展示ほ場の説明を行う宮浦専門主任
追肥試験ほ場の説明をする新井係長
大豆の生育状況を確認する生産者と農協職員