ヒグマ対策として、電気牧柵を紹介するページです。
電気牧柵の効果
電気牧柵は柵に6,000~9,000ボルトの高圧な電気を流し、柵に触れたヒグマにショックを与え、侵入を防ぎます。
爆音機などに比べて、ヒグマが慣れてしまう可能性が少なく、過去3年間実施したモデル地区でのヒグマの被害は発生していません。
また、ショックを受けたヒグマが畑に寄りつかなくなることもあります。人が触れても強い衝撃を受けますが、怪我をする心配はありません。
設置できる土地条件
電気柵は、設置方法の自由度が高く、斜面や谷状の土地など平地以外でも設置することができます。
階段状の水田 | 階段状の水田 | 急斜面 |
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設置方法
設置方法を実際の設置作業を例に挙げて説明します。(例:厚沢部町字美和:距離400m)
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支柱を設置します。 場所に応じて使用する支柱の大きさを変えます。 |
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ワイヤーを巻きます。 弛みで、ワイヤーが地面に付かないように、しっかりと張ります。 |
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装置を設置し、電気を流します。 電圧を確認します。 |
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完成です。 場 所 厚沢部町字美和(メロン他) |
資材について
振興局(支庁)モデル事業で使用した資材の一例です。
※メーカーにより資材の種類・性能は異なります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
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支柱(大) 大きな支柱は、電気柵の四隅など力のかかる部分に使用します。 |
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支柱(小) 軽い素材でできています。 |
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ワイヤー(柵) 電気が流れてヒグマの侵入を防ぐ部分になります。 |
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電気装置 ワイヤーに電気を流す機械です。 |
バッテリー 普通自動車用のバッテリーです。 |
設置後の管理
電気牧柵設置後は、電圧や漏電のチェック、草刈りなどの維持作業が必要になります。
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電気牧柵は電圧が下がってしまうと効果がなくなってしまうため、次のような確認が必要です。 ・柵に雑草などが大量に触れていると電圧が大幅に低下するため、草刈りが必要です。 ・バッテリーがなくならないように定期的な充電が必要です。 (最近はソーラー式など充電が必要のない装置もあります。) |
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柵が途中で切れていたりすると電気が流れず、隙間からヒグマの侵入を許してしまいます。 柵が破損していないかを確認する必要があります。 |
電気柵の撤去
電気柵は軽い資材が多いため簡単に撤去できます。
大きな支柱などは現場に残しておくと、次年以降の設置が楽になります。柵(ワイヤー)は家庭用ホースリールなどで簡単に巻き取ることができます。
お問い合わせ先
ヒグマ被害防除相談窓口
北海道檜山振興局保健環境部環境生活課内
TEL 0139-52-6494
FAX 0139-52-5783
E-mail hiyama.kankyodo@pref.hokkaido.lg.jp