ヒグマ遭遇対策

渡島半島地域のほぼ全域に生息するヒグマですが、実際にヒグマに出会ったことのある人はそれほど多くありません。

しかし、万が一ヒグマに出会ってしまった場合、悲惨な結果を招いてしまうかもしれません。

ヒグマの生息地で、山菜採りやキノコ狩り、釣り、キャンプなどのレジャーを安全に楽しむためには、まずヒグマに出会わないようにすることが肝心です。

ヒグマに出会わないようにするには

ほとんどのヒグマが、人と出会わないように用心しながら活動しています。
ヒグマに早く人の存在に気づいてもらえるよう、人も出会わないよう用心することが重要です。

そのため、次のことに注意しましょう。

ヒグマの出没情報に気をつける

山に入る前には、新聞やテレビ、あるいは地元の人に聞くなど、ヒグマの出没情報に気をつけましょう。

音を出しながら歩く

ハイキングイラストjpg

  • 山に単独で入らない。
  • しゃべりながら歩く。
  • 手をたたく。
  • 大声で「人が来ていますよ」などと声をかける。
  • 鈴やラジオを携帯する。

など、ヒグマに人の存在を知らせるようにしましょう。

薄暗い・天気の悪いときには行動しないようにする

早朝や夕方はヒグマの行動が比較的活発になる時間帯です。ばったりヒグマに出会う確率は、他の時間帯に比べると高いといえます。

さらに、この時間帯は薄暗くなっていて、まわりの様子が見えづらいことから、もしヒグマがいた場合に発見が遅れてしまう心配もあります。

雨や霧、強風など天候の悪い日も、人とヒグマの双方でお互いの発見が遅れ、出会う確率が高くなります。

フンや足跡、食べた跡を見つけたら引き返す

ヒグマ痕跡jpg

ヒグマの痕跡は慣れないとわかりにくいものですが、足跡やフンを見つけたときや、草の食いちぎられた跡などを見て「おかしい」と感じたときは、迷わず引き返しましょう。

ヒグマの痕跡
016-05.jpg ヒグマの足跡
016-06.jpg ヒグマのフン(ブドウ)
016-07.JPG ヒグマの爪跡

 

ヒグマに出会ってしまったら

もしもヒグマに出会ってしまったとしても、決してあわててはいけません。
あわてることは事故につながります。

まず、落ちついて状況を判断しましょう。

遠くにヒグマを見つけたら

あわてる必要はありません。落ち着いて状況を判断してください。

ヒグマがこちらに気づいていないなら、その場を静かに立ち去りましょう。

ヒグマがこちらに気づいていたら

ヒグマに出会ってしまっても、決して走って逃げてはいけません。人に出会ってしまったヒグマもびっくりしています。

走って逃げる人を見て、ヒグマが興奮状態になり追いかけてくる可能性がありますので、落ちついて状況を判断することが大切です。

ヒグマが近づいてきたら

ヒグマ遭遇イラストjpg

このような場面でも、決して走って逃げてはいけません。

ヒグマの目を睨み続け、ヒグマの動きを見ながらゆっくりと後退してください。

この時リュックや服などの持ち物をそっと置くとヒグマの気を引いて時間をかせげます。
しかし、ヒグマが至近距離まで迫って来た場合など、これで完全という対処方法は残念ながらありません。

不幸な事故を防ぐための注意

大声、走って逃げる、石投げはしない 

ヒグマを刺激しないようにしましょう。

木に登ってやり過ごした例もあります。まず、落ち着いて状況を判断しましょう。

子グマをみつけたら

子グマを見つけたら絶対に近づいてはいけません。不用意に近づくと母グマの攻撃を受けます。

速やかに立ち去りましょう。

なお、子グマは生後1年半から2年半まで(大きさにして大型犬以上になるまで)、母グマといっしょに行動します。

ゴミを捨てない

ヒグマに出会わない用心をしても、積極的に人に近づいてくる危険なヒグマがいる場合があります。
この一因と考えられるのが、山野に捨てられるゴミです。

空缶や弁当ガラなどに残った汁や残飯を食べ、人の食べ物の味をおぼえたヒグマが、それを求めて人に近づくようになることが知られています。ゴミは埋めても、長いツメと強い力でヒグマは簡単に掘り出すことができます。

危険なヒグマを生み、その場所を訪れる人たちを危機におとしいれることになってしまうので、ゴミは絶対に山野に残さないようにしましょう。

ポリバケツjpg

ヒグマにより壊されたポリバケツ

お問い合わせ先

ヒグマ被害防除相談窓口

北海道檜山振興局保健環境部環境生活課内

TEL 0139-52-6494

FAX 0139-52-5783

E-mail shuryosys.hiyama@pref.hokkaido.lg.jp

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