ヒグマ被害防除相談窓口-よくある質問

ヒグマ被害防除対策について、よくある質問を紹介します。

Q1 具体的な対策方法をおしえてください

A1 誘引物の除去

畑作農家では、間引いたり出荷できない「はねもの」など規格外の作物を畑の側に野積みにしたり、そのまま放置することがありますが、放置された農作物、特にスイカやメロン、ニンジンなどはヒグマにとって格好の餌となり、餌付くことが知られています。

さらに、家庭で出た生ゴミをコンポストなどに入れておくこともヒグマを誘引する原因となる場合があります。また、お墓のお供えなど、無意識のうちに餌付けしているものもあります。

新たな被害の発生を防止するため、ヒグマに「集落(地域)は自分たちの餌場」という意識を持たせないよう、廃棄物などは放置することなく適正に処理しましょう。

A2 刈り払いをして見通しをよくする

ほとんどのヒグマは、人と出会わないように用心して行動しています。ですから、ヒグマは移動する際に、身を隠すための林やブッシュ(藪)のある場所を選ぶ傾向があります。

そこで、刈り払いを行い林やブッシュ(藪)を除去することで、ヒグマが危険を感じ出没を抑制する効果が期待できます。また、見通しが良くなることでヒグマとの突然の遭遇を避けられるため、安心感も得られます。

雑草が生い茂り見通しの悪い畑や人家裏などで、ヒグマが出没している場合には、刈り払いで見通しを確保し、ヒグマが嫌がる環境づくりをしましょう。

Q2 ヒグマ被害対策の基本的なことを教えてください

A1 他人任せにしない

「ハンターさんと行政に任せたからもういいや」というような、いつの間にか被害の当事者でなくなってしまうケースがあります。

檜山振興局管内では、被害の多くは同一地域で毎年発生しています。そういった地域では、ハンターと行政任せでは被害をなくすることは困難です。

ゴミの適正な管理、誘引物の除去、刈り払いなど、自分でできることがきっとあるはずです。

A2 集落(地域)全体で取り組む

個人の取り組みも大事ですが、個人がバラバラに実施するよりも集落(地域)で取り組んだほうが効果的です。

「うちの畑の被害がなくなったら隣の家の畑で被害が増えた」ということもなくなりますし、1人ではできないことでも、地域でならできることもあります。

A3 根気よく

「こうやったけどダメだった」、「もう諦めた」といって対策をやめてしまうようなケースがあります。

ヒグマの天敵は「人」。人慣れさせないためにも根気よく対策を取り組みましょう。

Q3 ヒグマの活動時間帯を教えてください

A 夕方や早朝が活発な時間帯です

ヒグマがよく活動する時間帯は、夕方や早朝です。

特に夜行性、昼行性といったパターンはなく、昼夜問わず活動しますが、夕方や早朝は活動が活発な時間帯のようです。

Q4 ヒグマは人を恐れているのですか?

A 本来とても臆病です

ヒグマなどの野生鳥獣は、本来とても臆病で、人の気配がするところまで出没することは稀でした。

しかし、近年では農作物やゴミの味を覚えてしまい何回も人里にくるようになり、人間の存在に慣れてしまったヒグマが増えています。

Q5 ヒグマの保全と被害はどう調整するのですか?

A 「北海道ヒグマ管理計画」を策定しました

道では平成29年に北海道全域を対象とした「北海道ヒグマ管理計画」を策定しました。

本計画は、人間とヒグマのあつれきを低減するため、ヒグマとの緊張感のある共存関係を構築し、科学的かつ計画的な保護管理により、「ヒグマによる人身被害の防止、人里への出没の抑制及び農業被害の軽減」及び「ヒグマ地域個体群の存続」を目的としています。

計画では、学習により生ゴミや農作物に執着することであつれきを引き起こす「問題個体」については迅速に駆除等を行う一方で、農作物の残り物や生ゴミといったあつれき発生の原因を除去し、そもそも問題個体を発生させない対策を推進していくこととしています。

お問い合わせ先

北海道檜山振興局保健環境部環境生活課内

ヒグマ被害防除相談窓口

TEL:0139-52-6494(ダイヤルイン)

FAX:0139-52-5783

E-mail:shuryosys.hiyama@pref.hokkaido.lg.jp

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