木育の取組 ~檜山地域日本海グリーンベルト構想~

 この取り組みは、平成18年から上ノ国町で始まった「上ノ国町日本海グリーンベルト構想」の基本理念「地域住民が自ら採取した樹木の種子や育てた苗木による植樹」をモットーに日本海沿岸での森林づくりを通して、豊かな海づくりを目指す取り組みで、50年後、100年後を見据えた息の長い住民運動を展開しています。
 これをきっかけに、檜山管内の各町や森林組合、漁協、農協、建設協会などが賛同し、平成20年3月28日に「檜山地域日本海グリーンベルト構想推進協議会」を立ち上げ、住民等との協働による日本海沿岸地域での森林づくりを通して、豊かな海づくりを目指すと共に、自然環境との共生を目指しながら、地域の活性化を図ることを目的とし活動を展開しています。

【主な活動】

1 各市町村や関係団体の取り組みの状況の紹介及び情報交換
2 管内での「地域に自生する樹木の種子(どんぐり等)」で行う苗づくりや植樹活動の紹介
3 檜山管内以外の日本海沿岸地域への普及推進活動

【上ノ国町日本海グリーンベルト構想推進協議会の活動】

 その昔、上ノ国町の沿岸は鬱蒼とした森林に覆われ、北海道開基の基点としてニシンをはじめとする多様な資源の元、漁業と林業は共に栄えましたが、沿岸沿いの森林は生活用や加工用燃料として無秩序に伐採され、森林は徐々に減少し、これに比例するかのごとく漁獲量も減少し、厳しい状況となっていきました。
 そのような中、沿岸の砂漠化により住民生活に支障をきたしていた襟裳岬の周辺地域において、住民の力で森林を復活させ漁獲量が増えた成功例をヒントに、上ノ国町沿岸の森林をベルト状に復活させ、昔の姿に戻すことで漁獲量の回復を目的とする当協議会が設立されました。

○活動の特色

 経費を節約するため、住民自らの手により採取した上ノ国町の自然植生であるどんぐり(カシワ、ミズナラ)の種子により、森林を造成しています。

○活動の様子

※令和2,3年度は、コロナウイルス感染拡大防止のため、中止されました。

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