生活習慣病について
生活習慣病とは、食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称です。がん、心疾患、脳血管疾患、動脈硬化症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症など、いずれも生活習慣病とされています。日本人の死亡原因は、がんや心疾患・脳血管疾患などの循環器病の割合が非常に高くなっており、その多くは生活習慣病です。生活習慣を見直し、改善して生活習慣病を予防しましょう。
メタボリックシンドロームとは?
内臓脂肪の蓄積に加えて、「脂質異常」、「高血糖」、「高血圧」を2つ以上該当した状態を言います。 それにより心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患を引きを超す危険性が高まります。
〇メタボリックシンドロームの判定基準を載せましたので、当てはまるか確認してみましょう。
生活習慣を見直し、改善しよう!
生活習慣病は、日常生活の中での適度な身体活動の実施や運動習慣の確立、バランスのとれた食生活、禁煙など適切な生活習慣を実践することによって予防することができます。
(1)食事
生活習慣病を予防するためには、食生活を整えることが重要です。
✿1日3回、食事はバランスよく
✿よく噛んで、ゆっくり食べる
✿野菜をたくさんとる
✿塩分は控えめに
✿油っぽい食事は避ける
✿魚をたべる
「道産食材の料理でバランスよく」
食事バランスガイド」は、普段食べる料理を「主食」、「副菜」、「主菜」、「牛乳・乳製品」、「果物」に分け、こま形のイラストにあてはめて、1日に必要な食事の量をわかりやすく表したものです。上手に活用し、健康的な食習慣を身に付けましょう!
✿関連リンク
(2)運動
普段から身体活動や運動を行うことで生活習慣病の予防や改善につながります。 さらに、運動は気分転換やストレス解消につながるため、こころの健康を保つことができます。
✿ウォーキングをしよう!
ウォーキングは、有酸素運動です。ウォーキングによって酸素需要が増加すると、肺や心臓の活動が活発になり、血流量が増加します。それにより、血管の弾力が増し、また、善玉コレステロールの増加や、脂肪燃焼の増加という効果が得られ、生活習慣病の予防につながります。激しい運動は、無酸素運動になって血圧を上げるので、生活習慣病の改善・予防にはおすすめできません。
✿「ノルディックウォーキング」について
フィンランド発祥の、2本のポールを持って歩行する身体全体を使うスポーツです。日本でも健康運動として愛好者が増えてきており、北海道でも「すこやか北海道21」改訂版の中で積極的に推進しています。 5分~10分の運動でエクササイズ効果を実感でき、専用のポールを使用するウォーキングは、効果的な"有酸素運動"として、下半身だけでなく腕、上半身の筋肉などの全身を使うエクササイズになります。
✿「すこやかロード」について
道民自らの健康運動を推進するための環境整備として、身近で気軽に楽しくウォーキングを行うためのコースを北海道健康づくり財団と北海道が「すこやかロード」と認定しています。
✿江差保健所管内すこやかロードマップ ※令和2年12月現在
↓江差町↓
↓乙部町↓
↓奥尻町↓
✿毎日+10分身体を動かそう!
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」では、今の日常生活に加えて毎日10分間、身体を動かす「+10(プラステン)」を推奨しています。それぞれの身体活動状況や運動習慣に応じて何に取り組めばよいのかわかりやすく示されていますので、ガイドを参考にからだを動かす機会を増やし、運動習慣を確立しましょう。
✿関連リンク
(3)たばこ
喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることが分かっています。
✿禁煙に取り組もう
たばこに含まれるニコチンには依存性があり、たばこをやめたくても自分の意志だけでやめるのは難しいことも多いのです。禁煙補助薬の力を借りたり、医療機関で禁煙治療を受けることで、より確実に禁煙に取り組むことができます。
✿受動喫煙を防ごう
たばこの有害物質は、喫煙者が吸い込む煙よりも、たばこから立ち上がる煙(副流煙)に多く含まれています。たばこの煙は、自分だけではなく、自分のまわりにいる大切な人たちの健康まで影響を及ぼします。家庭や職場を禁煙にすることはもちろん、外出の際などではたばこの煙にさらされないよう工夫しましょう。
また、望まない受動喫煙をなくすため、「健康増進法の一部を改正する法律」が成立し、受動喫煙を防ぐための取り組みが「マナー」から「ルール」へと変わりました。喫煙禁止場所以外の場所において喫煙する際、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう周囲への御配慮をお願いします。