かぜ・インフルエンザの豆知識

かぜ・インフルエンザの豆知識

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kaze2.gif   頭が痛い、咳が出る、鼻水が出る、熱が出て体がだるい・・・。いわゆる「かぜ」の症状ですが、すべてそろわなくいても「かぜひいちゃった。」などと言いますが、一体かぜとはどんなものでしょう。
   また、冬に流行するインフルエンザと普通のかぜはどこが違うのでしょうか。
   
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★なぜ、かぜは冬に流行るのでしょう?
 
  鼻の粘膜や気管の表面の覆っている繊毛は、侵入する者を体の外へ送り出そうとします。この働きで私たちの体は守られています。
  しかし、寒くなると体の抵抗力が低下し、また血管が収縮し血流が低下するため、繊毛の働きも鈍くなりウィルスが侵入、定着しやすくなります。また、乾燥も繊毛の働きを鈍らせる要因です。
 
★ インフルエンザとかぜの違い
  インフルエンザ か  ぜ
症 状 急激な高熱で発症する ゆっくり
寒 け 強い寒気 軽い
38~40℃の高熱 比較的低い(微熱)
頭 痛 強い 軽い
関節痛 強く痛む あっても軽い
咳鼻水 1~2日たってから 最初からある
倦怠感 強い 軽い
肺炎合併症 肺炎になる率が高い 幼児や老人以外はまれ


 
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★インフルエンザは危険です!
  インフルエンザは非常に深刻な病気に発展することがあり、慢性的な病気を持っている人や高齢者の人にとっては命に関わる危険性があります。

  20世紀にはインフルエンザの世界的な流行が3度ありました。
1918年 スペインかぜ 全世界で2千万人以上が死亡。
日本でも約38万人が死亡。
1957年 アジアかぜ 日本では約3万人が死亡。
1968年 ホンコンかぜ 日本では約1万7千人が死亡。
  これらの大流行では死亡した人の他に、何千万の人がインフルエンザに罹りました。
  死亡した人のほとんどは、肺炎を合併したことで命を失っています。
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★変異しながら感染するインフルエンザウィルス
  インフルエンザは変異を繰り返しながら、人から人へ感染していきます。そのため以前流行したウィルスの抗体がある人でも、ウィルスに感染してしまいます。

  ウィルスには次の3種類の基本的な型があります。

A型 非常に変異しやすい 毎年の流行の他、爆発的な大流行がある
B型 変異しにくい 毎年流行する
C型 変異しにくい 普通のかぜに類似している
★特にインフルエンザに注意しなければならない人は・・・・
  基本的には普通のかぜと同様に、子供、高齢者、妊婦は要注意です。
  また、慢性の肺疾患や心臓、腎臓、糖尿病などの代謝異常や免疫不全状態の人もインフルエンザがきっかけで、悪化の恐れがありますので、早めの受診が必要です。
 
★インフルエンザの予防接種はなぜ必要?
  ワクチンは、その年に流行するだろうと予測されるウィルスの型を調べて作りますが、その年の流行と一致しなければ効果がないという欠点があります。
  しかし、罹患したときには、ワクチンを接種した人はしない人と比べると症状が軽く、高齢者では肺炎で死亡する率は約3分の1に減っていると言われています。
  予防接種は自分で希望して受ける任意接種ですので、ぜひ積極的に受けましょう。また、インフルエンザ予防接種に注意が必要な人は、医療機関に相談しましょう。
*ワクチンの接種時期  毎年インフルエンザが流行する前の12月中旬まで 
*申し込み方法 65歳以上の方は各市町村が実施しますので各市町村役場へ
それ以外の方は直接医療機関へお問い合わせ下さい。
かぜの予防のために

1.かぜウィルスを吸い込まないようにしよう
ウィルスがいっぱいのところを避ける~人混み、デパート、映画館、イベント会場他
マスクの使用~マスクはウィルスを完全にシャットアウトはできませんが、侵入を防いだり、かぜをひいている人からのウィルスの飛散を少なくします。
外出着はすばやく着替える~外出着にはかぜウィルスがたくさんついています。帰宅したらすぐに着替えるか、外で上着の表面を払い落としましょう。

2.かぜウィルスを洗い流そう
手洗い~ウィルスの侵入は鼻や口。手にはウィルスがいっぱい。この手で口に触ったら大変!石鹸でしっかりウィルスを洗い流しましょう。
うがい~外出したらウィルスを吸い込んでいる可能性が大です。うがいをして洗い流しましょう。この時には、うがい薬を使用すると水より効果的です。

3.かぜウィルスに負けない体力をつけよう
規則正しい生活~夜ふかしはやめて、しっかり睡眠たっぷり休養、さわやかな目覚め。
バランスのとれた食事~朝食はきちんと摂り、昼食もメニューを変えて、夕食は家族みんなで楽しく食べよう。夜食や間食はホドホドに!
適度な運動~通勤、会社の階段など、身近な場所で気軽にウオーキングや運動をしましょう。

4.温度変化に身体をならそう
冷暖房は適度に~冷やし過ぎや暖め過ぎは体の温度への適応力を弱めます。また時々換気をしてウィルスを外に出すことも大切です。
ヒフを鍛える~体力にあった方法で鍛えましょう。乾布摩擦や散歩なども効果的。
厚着をしない~冬の厚着は身体の温度変化への適応力を弱めます。薄着により、温度環境に体を慣らしましょう。
体を冷やさないに注意~湯ざめ、不意の雨、汗びっしょりのままだと体が冷えます。すぐに乾いたものに着替えましょう。

5.薬とのつきあい方に気をつけよう
まずは医師に相談しよう~かぜの薬は一般的に消炎鎮痛解熱剤(炎症や痛みをおさえ熱を下げる)と抗ヒスタミン剤(鼻水,鼻づまりに効く)を医師が治療に用います。医師に処方してもらうのが安全確実です。
市販の薬を飲むとき~説明書をよく読みしょう。“劇薬となる成分も含まれている”と書かれている場合もあります。これは使い方を誤ると毒になる!と言うことです。薬の用法・用量をきちんと守りましょう

薬を飲むときのルール
1 用法・用量を守る。
2 前にもらった古い薬は使わない。
3 処方された薬を勝手に中止しない。
4 自分の判断で色々な薬を同時に飲まない。
5 自分の体質に合った薬を処方してもらう。

 

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